「安全文化」
労働基準監督署の中に
安全衛生課という部署があります。
会社が労働者の安全を確保しているか
チェックする機関で
色々な報告書や届出を割と
厳しく細かくみておられます。
ただ、あくまでも労基は体制が整っているか
をみるところ。
形だけ整えても、そこに魂が宿らないと
絵に描いた餅になってしまいます。
リーズンという学者が唱えた安全文化の理論
①報告できる文化
②正義の文化
③学習する文化
④柔軟な文化
自分のミスが報告でき、
法違反もきちんと処罰でき、
既存の組織では対応できなければ
組織改革をし、
安全のために臨機応変に対応できる
組織の中で働く人々が声をあげても非難されず
風通しが良い土壌でないと安全管理計画は
ただの紙切れになってしまいます。
そのような観点からも
組織の中の人間関係はどうなっているか
パワハラなどで、
声をだすことが躊躇われていないか
など人事面談に組み込みこみヒアリングし、
課題解決を行う事が必要になってきます。
今までは離職率防止や本人のキャリアの方向性
会社の生産性を高めるためなどに
キャリア面談の導入を
することが多かったのですが、
働く人々、関係する人々の安全は土台であり、
それを固めるための手段としても
今後は活用していっていただきたいです。