「年金の仕組み」
毎年誕生日月に年金定期便が送られてきますが、
じっくり見ておられますでしょうか。
年金の加入期間や
50歳未満の人は加入実績に応じた年金額や
50歳以上で受給資格期間を満たしていたら、
年金見込み額が記載されていたりと
おおよどれくらい年金がもらえるか
想像することが出来ます。
ただ年金定期便を作成した時点での
状況での判断なので
給与が上がる、もしくは下がる、
会社員を辞め国民年金の加入だけになる
などで納める保険料が変わると
大幅に年金額が変わる可能性があります。
また、いったん受給が始まっても
年度ごとに物価スライドが導入され
年金額が変わります。
今年度初めての支給が6月15日にありますが、
3年ぶりの増額で68歳以上の人は1.9%の増額になりました。
ただ、昨年1月~12月の物価上昇率は2.5%だったので
実質的には目減りになります。
そのような現象が起こる理由としては
少子高齢化と日本経済の低迷により、
私達がもらうであろう年金が
このままでいくと今の水準より
2割程度低くなってしまうため、
年金財政を安定させるため、
マクロ経済スライドを導入させ
給付額を調整させているからです。
ただ、複雑な試算のもと
綿密に給付額を計算して決定していますが
なかなか年金財政の安定化は難しいようです。
年金額の調整だけでなく
子供を産み育て働きやすい環境を作り
経済を元気にさせる
と言った循環型の社会を作っていかないと
抜本解決にならないのでしょうね。