「キャリアの考え方」
最近色々な方からキャリアの相談を受けていますが
比較的お若い方から
「今の職場では自分のやりたい事が実現できない」
「キャリア像が想像できない」
「自分のやっている事が他では通用しないのでは」
といったお悩みに出会うことが多いように思います。
リクルートワークス研究所で出された
「大手企業新入社会人の就労状況定量調査」では
1999~2004年卒で平均49.6時間であったのに対し、
2019~2021年卒では平均44.4時間と約5時間、
月換算で約20時間も労働時間が減ったにもかかわらず、
不安を感じている人が1999~2004年卒で
66.6%であったのに対し、2019~2021年卒では
75.8%もの人が不安だと回答しています。
またさらに調査すると
入社前の社会的活動経験の多い人の方が不安を
感じていることが分かりました。
学生時代に自らのキャリアを考え
自発的にさまざまな社会経験を積んできた人は
「本当にここでよいのだろうか」と不安になるのでは。
コロナ禍でリモートワークが普及し
ちょっとした悩みを相談できる機会がなくなってしまった事
また働き方改革で、残業時間の減少などから
時間をかけてのOJTも難しくなり、
自然と学べる機会は確実に減ってきているのでしょう。
若者自身が会社に育ててもらうという意識を払しょくし、
自ら切り開いていくものという意識改革も必要です。
と同時に、会社として
キャリアパスが描けるような仕組みづくりと
会社で今与えられている仕事の意味付けを
つど伝えていく事が必要と思われます。
慣習や環境で知らぬ間に身についていた成長機会を
会社も働く側も意識的に整える必要がありますね。