「国民年金納付率 向上」
厚生労働省は2020年度分の
国民年金の保険料の最終納付率が80.7%と
初めて80%台を超えたと発表しました。
今回の対象は第1号被保険者が納める保険料で
2007年以降、消えた年金問題などで
年金制度のへの不信感が高まり
高齢2010年度には過去最低の64.5%にまで下がりました。
未納者が増えると、高齢者に支払われる年金の原資が不足し、
年金財政が悪化し、結果未納で年金を受け取れない人への生活を支えるため
税金の支出も増大します。
そのような状態に陥らせないために国は
未納者が多い年金事務所の体制を強化したり、
コンビニ店での納付やアプリ決済の促進をしてきました。
また2009年には、年金記録問題解決のために、年金定期便を発送。
その後はWEBでも自分がどれくらいもらえるのかなど
確認する事が出き、より年金を身近にしました。
今回の納付率の向上がこのような取り組みが
一定程度功を奏したのかもしれません。
ただ、まだまだ認知度が低い年金、
将来自分たちはもらえないし、
払っても仕方ないといった声も良く聞きます。
しかし、年金は公的な長期的制度であり、
安定した運営を行うため、5年に1度財政検証を行い、
将来もらえる額が一定程度下回らない様
綿密に手当をしていきます。
また、年金は65歳以上になってもらうものという認識が強いですが
国民年金法に記載されているとおり
「老齢、障害又は死亡によって国民生活の安定がそこなわれることを
国民の共同連帯によって防止し・・・・」云々と、
障害を負ってしまったり、一家の大黒柱が亡くなってしまったときも
補償をするセーフティネットです。
年金の仕組みを知る事が一番の納付率につながるかと、
そのためには学生の間から、年金に触れる機会を設ける事が大切ですね。