「テレワークの今後」
コロナ禍で急速に広まったテレワークですが、
実施率は伸び悩んでいるようです。
テレワークは2016年、
政府の「働き方改革実現会議」で普及を促す方針が決まり、
育児や介護と仕事との両立を実現する
一つの働き方として期待されました。
コロナ前はテレワーク導入企業は16.2%にとどまっていましたが
コロナ後で多くの会社がテレワークを実施。
実際利用している従業員の意見は
「通勤時間がなくなりその分家事・育児に時間がさける」
「場所や時間にとらわれず柔軟な働き方ができる」
と効率性を重視し、子育て世代の能力ある貴重な人材を
活用することができる反面
「対面の機会が減り、ちょっとした事が聞けない」
「一人で仕事をしている感覚で、孤独を感じる」
「フィードバックがなく成果が見えにくい」
と人間関係が希薄になる事からくる
仕事のやりづらさも見えてきたようです。
実際、原則出社に切り替えたり、
出社と在宅のハイブリット型に切り替える企業も
増えてきています。
私も企業の従業員の方とカウンセリングを行う中で
ストレスの原因を紐解くと
在宅になったことによるコミュニケーション不足からくる
仕事のやりづらさが起因しているケースが
増えてきているように思います。
コロナ禍では無駄と思われた出社も
そこから得られるものがあった事に
気づけた事は良かったのかもしれません。
ただ、働き方が多様化しており、
育児、介護など今までは女性が担えばよい
という単純な構造から
女性も男性も共に活躍し
次世代を育てていくという使命を背負っている世代には
出社かテレワークかの2択ではなく
よりよい働き方を選択できるような
仕組みづくりを辞めてはいけないと考えます。