「人への投資」
今巷では人への投資が注目されています。
助成金の拡充もしかり
キャリア面談やメンタルヘルスなどに
取り組む会社様も増えています。
ただ、一部には「そんな無駄なこと」とか
「やる気はお金と正比例」
とあまり個人の属性を重要視されない
傾向も見られます。
しかし、給与や外的要因だけでなく、
もっと個人の内面が関係していることが
科学的にも立証されています。
ご存知の方も多いでしょうが、
1920年代後半にウェスタン・エレクトリック社で
行われたホーソン実験。
グループを作って、労働条件を改善すると
作業能率は上がりましたが、
労働条件を戻しても
作業能率が変わりませんでした。
この実験を通じて、
グループ内の仲間意識や
グループに選ばれたという誇りが
仕事のモチベーションに
影響を与えた事が分かりました。
またこの実験では、一人一人に個別面談を行い、
仕事の動機やモチベーションを聞いています。
愚痴も多かったようですが、
改めて仲間意識や動機を顕在化する事で
自分自身も仕事に対する価値観が明確になり
生産性向上に繋がったようです。
今まで管理的、作業の効率化を行うことだけが
生産性向上に寄与すると考えられていましたが、
そこにインフォーマルな繋がり
個人の動機等が
関与していることが分かりました。
これらの実験で
管理的、効率化は大前提ではありますが、
やはり会社はその中で働く人々の集合体
感情というもの抜きには語れない事が
明らかになりました。
キャリアアップ研修など点で行うのも良いですが
まずは一人一人の思いを聞くことから
始めてはいかがでしょう。